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足のむくみは女性なら一度は悩んでしまう症状ですよね。
今回は身体の構造からみた足のむくみと反り腰の関係性について。
■足のむくみ
そもそも足のむくみって何?という疑問があると思います。
中には自分の足じゃないみたいにパンパンにふくらんでいる人もいます。
その原因とは、
ふくらはぎに溜まった血液です。
もともと人間の身体は、
心臓から血液が全身の細胞へ動脈という道を使って酸素や栄養を届けます。
その時に血液は届けた細胞から二酸化炭素や老廃物などの「ゴミ」を回収します。
この回収した「ゴミ」は静脈という道を使って心臓に血液を送り戻します。
この決まった流れの中では心臓から近い順に血液は通るので、手足といった心臓から一番遠く離れている細胞は最後になります。
特に足は、重力に逆らって心臓に血液を送り戻すために筋肉の力を借りなくてはいけません。
これはふくらはぎの筋肉の伸び縮みする働きによってポンプの役割を果たしています。
井戸水もポンプ機能によって水が排出されますよね?
さらに下半身には身体全体の7割もの血液が集まっているので、ふくらはぎの筋肉がうまく働かなかったり下半身の血管やリンパ管の通り道が狭くなると血液が停滞してしまうので足がむくんでしまうことになってしまいます。
しかも、
足のむくみは朝家から出てから夜家に帰るまでに約500㎖増えるそうです。
そこに座りっぱなし、立ちっぱなしなんてしてたらさらにむくんでしまいますね(^^;)
■反り腰
続いて反り腰についてです。
これは聞きなれない人もいると思います。
そもそも人間の骨格では、
脊柱いわゆる背骨が存在しています。
その背骨の区分けとして、
頸椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨と分けられます。
写真の赤い部分が腰椎になります。
反り腰とは、この腰椎の部分が前方にかかる力によって反ってしまった状態をいいます。
ただし、
メディアはもちろん整体や接骨院の先生からヨガインストラクターやパーソナルトレーナーの方でもほとんどの人が勘違いしていることがあります。
それは、
骨盤が前に歪んでようが(前傾)、後ろに歪んでようが(後傾)、大抵の人は反り腰ということです。
骨盤が前傾すると腰椎は反りやすくなる。これは正解です。
骨盤が後傾すると腰椎は丸まる。これは半分正解で半分不正解です。
(左がお腹側、右が背中側)
なぜかというと、
腰椎とは構造的にもともと反っているので骨盤が後傾したぐらいで簡単に腰椎が丸まることはありません。
骨盤の前傾とは反り方が違うだけで反っていることに変わりはありません。
つまり、
大抵の人は反り腰だということです。
そして、
反り腰ではお尻や太ももといった股関節に大きく関係する筋肉が硬くなってしまうので、股関節も歪んでしまいます。
股関節は内側に捻じれやすく、膝のお皿も内側に向きやすいです。
O脚・X脚の原因にもなります。
股関節が歪むと次は膝関節、足関節と歪むためふくらはぎの筋肉は硬くなることで伸び縮みできなくなるし血管やリンパ管は通り道が狭くなります。
まるで車の渋滞のように心臓という目的地に細胞から回収した二酸化炭素や老廃物などの「ゴミ」を送り届けたいのに道が塞がって後ろからはどんどん車が押し寄せてきます。
そうなると逃げ道は血管の外しかないですよね?
足のむくみの正体とは、血管から漏れ出た血液成分ということです。
反り腰、しかも過度な人ほど足がむくみやすかったりします。
■改善策
ここまで読んでいただいたらなんとなく分かっって頂けたと思います。
やはり、
むくみの原因としては筋肉の硬さは間違いなく関係してきます。
ふくらはぎのマッサージやストレッチももちろん有効ですが、忘れてはならないのが股関節に大きく関係する筋肉のストレッチです。
股関節の歪みは血管やリンパ管の通り道を狭くするうえに膝関節や足関節の歪みにも影響を与えてしまいます。
特にお尻や太ももの筋肉は大きさもあるので硬くなると身体への影響は大きいですからやっておいた方がいいですね!
【太もものストレッチのやり方】
【お尻のストレッチのやり方】
【ふくらはぎのむくみに効果的なほぐし方】
■予防策
改善策はふくらはぎのむくみの原因となっている骨盤や股関節などの歪みによって硬くなった筋肉に対してアプローチしています。
しかし、骨盤や股関節の歪みの原因に対してはアプローチできていないので改善はできても再発もしくはなんらかの症状がでてくるリスクは十分にあります。
もちろん、
改善策だけでも相当な効果はみられますが、
重度のむくみであったり、反り腰の悪化による脊柱管狭窄症やヘルニア、変形性膝関節症、О脚・X脚、外反母趾などの症状がすでにあるとなかなか改善策だけでは効果は出にくいです。
そもそも骨盤や股関節が歪む原因は何か?
これをみつけて、そこの原因に対してもアプローチすることが何よりも重要です。
実際にお身体をみていない方には何ともいえませんが、
大抵の人は肋骨が開いていてポッコリお腹で猫背のため、背骨にかかる負担も大きくなっているので骨盤は歪んでしまいます。
骨盤が歪むと股関節も連動して歪むというわけです。
根本的には開きやすくなった肋骨を閉めることが必要になってきますよね?
つまり、ただ単に筋肉を柔らかくすだけでは不十分なことが多いということです。
ある程度改善策に慣れてきたらこちらも一度やってみてくださいね(^^)
【腹圧とは?】
【肋骨を閉めるエクササイズ】
■まとめ
・下半身の筋肉が硬くなると足がむくみやすくなる
・ふくらはぎのむくみは血管から漏れた血液成分
・反り腰は足のむくみを悪化させる
・改善策として股関節の筋肉のマッサージやストッレチを行う
・予防策として肋骨の引き締めを行う
堺市・中百舌鳥(なかもず)地域で腰痛や肩こり、膝の痛みの施術や猫背・反り腰などの姿勢改善を得意とする。
対症療法から根本療法まで一人一人のお身体に合わせた治療をコンセプトにしているコレクト整骨院/整体院
院長 張本孝一
〇柔道整復師免許
〇Finoaテーピングライセンス
〇日本ストレッチング協会
など